期間工体験談

地獄の引っ越しバイト|キツかったアルバイト体験談

普段生活をしていく中で、建物の階数について意識をすることなんて殆ど無いと思います。

あるとしたら、実際に自分が購入するか借りるかする時でしょう。そうでない限りいちいち建物の階数について気にすることなんてないですよね。

しかし、私はとあるバイトをしてから建物の階数が気になるようになってしまい、さらに「5階建て」の建物を見るとドキドキするようになってしまいました。もちろん悪い意味でですが。

私がそのトラウマを植え付けられたアルバイトは、引越しのアルバイトです。

まぁやる前からキツいのは分かってはいましたが、一戸建てであればトラックから玄関までそこまで距離はありませんし、マンションでもエレベータが据え付けられていますので昔ほどキツいと言うことはないはずです。

事実、既に引越しのアルバイトをしていた友人達からは「案外キツくない」という話を聞いていました。おまけに日給は悪くはありませんし、定時を過ぎれば残業代だって出ます。

さらに運が良ければ、お客さんからご祝儀まで貰えてしまいます。まさに稼ぐことに着目すれば、これほど割の良いバイトもないでしょう。というわけで、私もとある引越し会社の門を叩いたわけです。

そして、それが地獄の門であったことを思い知ったのは翌日のことです。

私がアルバイトをした引越し会社は、一現場に三人から四人が向かいます。荷物が多ければ四人で、少なければ三人で回り、場合によっては午前午後で二現場を処理するといった内容です。

私の場合、ルーキーということもあって四人の現場へ回されることになりました。内心、人数が多くてラッキーと思っていましたが、それはつまり大変な現場だからこそ四人なんですよね。

ワゴン車で現場に到着すると、既に荷物を積んだトラックが待っていました。このトラックに積まれている荷物を下ろし、お客さんの自宅へと運んでいくわけです。

私は程よい緊張感に包まれながらドライバーさん挨拶をしたのですが、ドライバーさんは明らかに同情的な目でこちらを見ています。

何故だろうと思っていると、同乗していたバイト仲間の面々のテンションが一気に下がっていきました。そして一言「こりゃ地獄だぞ」と言ったのです。

我々の眼前に立ちはだかる建物は、高度経済成長期からその少し後に建てられたであろう5階建てのアパートでした。そしてその建物には、エレベータが据え付けられていなかったのです。

そしてそして、恐ろしいことにお客さんの自宅はその最上階である5階でした。ということは、今このトラックに積まれている多くの荷物を階段を上りながら持ち運ばなければならないと言うことを意味します。

私も他の面々と同様に、一気にテンションが急降下しました。まさか一発目にこんな試練が待ち受けているとは。

仕事内容に関してですが、まずはトラックから積み荷を降ろします。そして降ろした積み荷を台車に載せると、とりあえず階段下まで運んで置いていきます。

それをピストン輸送のように行い、とりあえずトラックの荷物を全部降ろし運ぶのです。なお、ドライバーさんは荷物が無くなり次第別の現場へ行くので、そこからはアルバイト四人の仕事になります。同情的な目で見ていたのは、そういうことだったのですね。

地獄だったのは、冷蔵庫、洗濯機、クーラーの室外機、そして本です。これらの重量は尋常では無く、特に冷蔵庫は高さもあるので大きく持ち上げることも出来ず、3階に上がったくらいの時には「何でこんなの買うんだよ!」と内心で悪態までついていましたね。

また本も曲者で、一見軽そうな感じで段ボールなどに入っているため、うっかり手に取ると地獄を見ることになります。

ちなみに、社員やベテランバイトはお客さんの自宅内で設置などに携わるため、ヒイコラ運ぶのはそれらに属さない私たちのようなバイトです。まぁ、これも年功序列的な試練なのでしょうね。

しかし、そうしたキツい環境だからでしょうか。バイト同志の絆はどうしても強くなっていきますよね。一緒に協力しながら運ぶものもありますので、必然的に距離は縮まります。

肉体労働系のバイトなので、気の良い人が多かったですね。まぁ私のバイト先がそうだっただけかもしれませんが、バイト同士の人間関係で嫌になることは無かったです。

なお、こうして地獄のような時間を耐え抜いて得られたお金は、残業代込みで11,000円でした。通常の日給が8,000円で、2時間少々の残業をこなしてのバイト代です。

もっとも、残業の殆どは帰りの車中で座って過ごしていただけですけどね。これは会社によって異なると思いますので、会社によっては実労働時間でしかカウントされないかもしれませんね。だとしたら、これまた地獄ですよね。

もしもこれから引越しのアルバイトをしようという方がいらっしゃいましたら、なるべく都市部のエリアで働ける会社が良いですよ。

少し郊外へ行けばエレベータ無しの建物は沢山ありますし、そのような建物に当たったら地獄を見ることになりますからね。

なお、よく言われる事だと思いますが、荷物を持ち運ぶ際には腰に注意をしてください。ベテランバイトの方は、腰にコルセットをしていましたからね。職業病だと笑っていましたが、腰は一生ものです。

また、軍手は絶対にゴムの滑り止め付きのにしましょう。これだけで数倍は作業が軽くなりますよ。もしも無いのであれば、絶対に買ってください。

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